あゆみ

1910~

1918(大正7年)

本社工場(北区)の200名の従業員15名が友愛会に加入、
友愛会北大阪支部を結成

日本の労働組合の歴史を振り返ると、1912年に鈴木文治氏が指導する労働組合「友愛会」が結成され、のちの総同盟・同盟の源流となりました。ダイハツでは、それより6年後、1918年に当時の従業員約200人のうち15人が友愛会の会員となりました。友愛会北大阪支部結成、これがダイハツ労働組合の原点です。
当時は世相を反映し労働争議が激増。1920年には友愛会が中心になり、第1回のメーデーが開催されましたが、デモ行進は警官隊に弾圧され、乱闘となる時代でした。まさに、日本の労働運動の草創期にダイハツの労働組合は産声をあげ、活動がスタートしました。

1921(大正10年)

退職金問題で200名の従業員が総同盟に加入

1924(大正13年)

「激励金制度改定」および「臨時工制度撤廃」闘争で1月29日より
3月6日までの37日間全面ストライキ決行

1925(大正14年)

総同盟の分裂に際し、総同盟に留まることを決定

1940~

1940(昭和15年)

総同盟解散決議により組合を解散(戦時中5年間)

1945(昭和20年)

本社工場、池田工場でそれぞれ組合を結成

1946(昭和21年)

職員組合を結成し、本社、池田と三労組で連合会を結成

1947(昭和22年)

職員組合を解散し、池田工場労組に併合

1931年、満州事変が勃発。労働運動にとって厳しい冬の時代をむかえました。総同盟は1937年に左派と分裂、1940年には解散。友愛会北大阪支部も解散しました。そして、1945年、終戦をむかえ、同年12月に池田工場労働組合、大阪工場労働組合を結成、翌年結成された職員組合の3組合で連合会を結成しました。それから7年後、1953年、3月9日、単一組織として「ダイハツ工業労働組合」がスタートし、今日に至っています。
戦前の友愛会北大阪支部の時代から今日まで、第2次大戦中の5年間を除き、ダイハツ労働組合が一貫して守り、脈々と受け継いできたのは、「生産の担い手であることに高い誇りを持ち、自ら進んで、技術を練磨し、品性の陶冶をはかり、識見の啓発に努め、人格の向上を期す」とする友愛会の基本精神です。

1950~

1953(昭和28年)

連合会組織を解散して単一組織を結成し、大阪・池田・伊丹の三支部設置

1954(昭和29年)

東京支部設置

1959(昭和34年)

下関支部設置

1964(昭和39年)

ダイハツ労働会館完成

1966(昭41年)

ダイハツディーゼル設立により大阪支部を分離

1968(昭和43年)

ダイハツ工業から営業部門を分離し、ダイハツ自動車販売を設立、
組合は自販支部を設置

1969(昭和44年)

ダイハツ系労働組合協議会結成(ダイハツ工業、ダイハツ部労、ダイハツ販労)
17,000名
名称をダイハツ労働組合と改称
東京支部解散

ダイハツにおいても、組合結成の直後1924年に、賃金引き上げをめぐって37日間にもおよぶ全面ストライキをしています。1951年には、戦後の朝鮮動乱後の狂乱物価のもとで77日間におよぶ賃上げ闘争がおこりました。このときは過去の経験を踏まえ、平和的な解決の道を選び、ストライキを回避しています。
ダイハツ労使の長い歴史のなかでは、結成直後の争議以来、本格的な争議は行われていません。長年、真剣に労使が向き合ってきた結果、労使の信頼関係がゆるぎないものとなりました。

1970~

1971(昭和46年)

旭工業労組と組織統合、西宮支部設置

1972(昭和47年)

多田支部設置
ダイハツ系労働組合協議会を発展的解散させ、全ダイハツ労働組合連合会を結成

1973(昭和48年)

京都支部設置

1974(昭和49年)

竜王支部設置

1975(昭和50年)

労使共同宣言に調印

1976(昭和51年)

西宮支部および伊丹支部解散、保養センター「雁子荘」完成

1977(昭和52年)

組織改革(執行部専従制、職場委員制の導入)

1973年のオイルショック以降、国内経済は深刻なインフレと不況で極めて厳しい状況となりました。自動車産業も大きな転換期にさしかかるなかで、様変わりする環境に迅速かつ的確に対応していくことを労使で確認。1975年、労使協議会の席上で労使共同宣言の調印を行いました。
【労使共同宣言】
1.自動車業界とオールダイハツの発展を通じて社会の福祉に寄与する。
2.ゆるぎない労使信頼関係を確立する。
3.経営の効率化により企業の安定と労働条件の維持改善を図る。
1975年の労使共同宣言を新たな出発点として、オールダイハツの基盤をより強固にし、従業員とその家族の幸福と生活の安定を確立することを目的としています。

1980~

1981(昭和56年)

組合員9,000名突破(支部執行委員制導入)
ダイハツ工業とダイハツ自動車販売合併、自販支部を解散、本社支部設置

1982(昭和57年)

労組単一結成30周年

1987(昭和62年)

労組単一結成35周年

1990~

1990(平成2年)

労組組織改革により専門局体制に変更、支部名変更、技術支部設置

1992(平成4年)

労組単一結成40周年

1994(平成6年)

池田支部を分離し
池田第 一支部・池田第二支部を設置
竜王支部を分離し
竜王第一支部・竜王第二支部を設置

1995(平成7年)

竜王福祉会館「アスピアりゅうお」完成
ゼンキン連合から完全脱退

1996(平成8年)

労組組織改革により専門部変更、支部テリトリー再編、
組織の運営方法を変更、「雁子荘」休館

1997(平成9年)

労組単一結成45周年

1998(平成10年)

労組組織改革により専従体制変更、
支部テリトリー再編(女性委員会の設置)

1992年、単一結成40周年を迎え、「人にやさしく、社会から愛される組合をめざして」1万人の組合員が夢と希望をもって21世紀を迎えるため、何をなすべきかを議論しました。そして、次世代に立派な労働組合として引き継いでいきたいとの願いを込め「21世紀ビジョン」を掲げました。生涯に亘り、充実した人生を送る支援を目的とした、世代別の気付き学習「クリエイトセミナー」、次代を担うリーダーの育成を狙いに「ダイハツ夢創塾」をスタート。総合福祉・厚生施設の充実をめざして、福祉会館「アスピアりゅうお」を完成させました。
一方で、自主的・民主的組織をめざし、常に時代の流れに遅れることなく組織内の改革に取り組み、魅力ある産業・企業・職場づくりをめざし、労使事前協議を徹底するため労使協議会・各種懇談会などの充実を図りました。
1997年の単一結成45周年には、5年間の活動を振り返り、1万人全組合員のアンケートを実施。21世紀ビジョンの後半5年間をどう取り組んでいくか、組合員に再提示しました。

2000~

2000(平成12年)

労組組織改革により専門局名変更

2002(平成14年)

労組単一結成50周年

2004(平成16年)

労組組織改革により専従体制および専門局改変
池田第一・多田支部に統合し、支部体制を再編

2006(平成18年)

労組組織改革により専従体制変更

2007(平成19年)

労組単一結成55周年
労使共同宣言を締結し調印

労使共同宣言調印式の様子

2008(平成20年)

労組組織改革により専従体制変更

2009(平成21年)

職場連絡委員の設置

単一結成50周年の節目を機に、取り組みのよりどころとなる中期ビジョン『YOU TO U TO YOU』を策定し、厳しい環境のなかにあるからこそ、労働組合の役割が重要であるという信念のもと、更なる活動・組織体制の強化に努めました。
また2007年には取り巻く環境を鑑み、ビジョンの一部修正を行うなど、常に時代の流れに遅れること無く迅速な対応を行ってきました。
その最中、2008年秋にリーマンショックによる100年に1度の金融危機、2011年には東日本大震災などにより、自動車業界は未曾有の経営危機に見舞われ、市場が急激に縮小していきました。
しかし、先行きが不透明な状況下において、労使一丸となり『いかに会社を、組合員やその家族の生活を守るか』を真剣に協議し、様々な施策に組合員全員で取り組み、企業業績を支え大きな危機は乗り越えました。そのひたむきな努力と頑張りが身を結び、2012年3月期連結決算において、過去最高の利益を生み出すことができました。

2010~

2010(平成22年)

労組組織改革により専従体制変更

2011(平成23年)

東日本大震災に伴う各工場の稼動停止により、
個人積立闘争資金の一部払戻しと、組合費徴収の停止を実施

2012(平成24年)

労組単一結成60周年
60周年記念 組合員対象イベントを開催
60周年記念「ライフデザインガイドブック」発行

組合員対象イベントの様子
ライフデザインガイドブックの写真

2014(平成26年)

労組組織改革により専門局名称変更
老朽化により労働会館建替え検討、準備開始
東京支社へ組合事務所設置
池田地区・新厚生施設「Dテラス」内に
技術支部・池1多田支部を設置

ダイハツ労働組合 本社支部(東京)の建物内の様子
ダイハツ労働組合 本社支部(東京)の建物内の様子
ダイハツ労働組合 本社支部(東京)のプレート

2015(平成27年)

労働会館取壊しを開始、仮事務所として、旧保健センターに移転
九州開発センターに組合事務所設置

2016(平成28年)

労働会館建替え完了、4月開所式を開催、
5月より新労働会館にて、執務開始

労働会館建替え完了の開所式会場写真

2017(平成29年)

労組帽子とビジョンメッセージ「LIGHTS」クリアファイルの発行
ホームページ動画配信の開始
建替後の労働会館で初の開催となる第65回定期大会を実施

2018(平成30年)

西宮部品センターに組合事務所設置
労組組織改革により専従体制変更
上部団体との役員任期連動に伴い一年期スタート

2019(令和元年)

労組組織改革により専門局体制変更
第67回定期大会に来賓としてマレーシア労働組合が初参加

2020~

2020(令和2年)

本社支部組合事務所を移転リニューアル
コロナ禍によりクリエイトセミナーを動画視聴で対応

2021(令和3年)

池田第一多田支部の多田組合事務所移転リニューアル
ダイハツ労働組合の組合ホームページを刷新し、役員選挙をWEB投票化

2022(令和4年)

ダイハツ労働組合単一結成70周年・LIGHTSマーク変更
期間社員の組織化により組織拡大(雇用から1年達した者)
池田第二工場より京都(大山)工場に車両移管
クリエイトセミナー刷新に向けて休止(40期前半期)

2023(令和5年)

クリエイトセミナー開催(40期後半期)
池田第二支部休止(10月)